動力ゴムの取りつけ
1:用意する物
動力用ゴム80センチ、取りつけ棒、アルミパイプ
2:動力用ゴムの準備
*付属の動力用ゴムを80センチの長さに切り、端と端を結び40センチ程度の輪を作
ります。結び目は二重にしてほどけないようにして下さい。
*ゴムには白い粉が付いていますので水かぬるま湯に入れて良く洗って下さい。
(洗うのは使うコムだけです。予備のゴムは使う時まで洗わない様にします)
*摩擦抵抗を減らすためにリューブリカントを塗りますがリューブリカントが無い
場合にはシャンプーや化粧クリームでも構いません。小指の先程度の量をゴムに付
けて良くもみほぐします。
3:動力用ゴムの取りつけ
付属の取りつけ棒を使って飛行機の胴体の中にゴムを取りつけます。
写真を参照して下さい。
下にあるのが取りつけ棒です。 取りつけ棒にゴムを引っかけた所
取りつけ棒にゴムを引っかけ胴体の中に通した所
この状態でアルミパイプを穴に通し取りつけ棒抜きます。
4:ノーズブロックをを胴体に取りつける。
取りつけが終わりましたら片方をプロペラシャフトに取りつけます。
この状態でのゴムの長さは約40センチ位に成りますので長すぎる様に思うかも知
れませんがこれで良いのです。
それではプロペラ(ノーズブロック)を胴体に取りつけて下さい。
5:飛行機の重心位置の確認(重要です)
*両手の人さし指か中指を使って主翼を持ち上げ飛行機が水平に保たれる位置を確
かめます。
*この時の指の位置が飛行機の重心位置と成りますが図面の位置と合っているか確
認します。
*図面の重心位置と同じ位置に成っていれば問題有りませんが、多くの場合少しず
れてしまいます。
*飛行機の重心位置が図面より後側に成った場合はノーズブロックのボックスの内
側に板鉛等を入れて図面と同じ位置に成るようにします。
*飛行機の重心位置が図面より前側に成った場合は胴体の後側に板鉛等を入れて図
面と同じ位置に成るようにします。
6:手投げテスト(手投げテストは風の無い所で行います。)
6-1:飛行機を水平に持って軽く前に押し出し飛行機の飛行姿勢を確認します。
*(A)の場合は問題なし(手投げ調整完了)
*(B)の場合は水平尾翼の後縁部の接着を剥がし少し後縁が下がる様に胴体をサ
ンディングして再度接着します。(名刺1枚分程度下げます)
*(C)の場合は水平尾翼の後縁部の接着を剥がし少し後縁が上を向く様にバルサ
材等でかいものをして再度接着します。(名刺1枚分程度上げます)
6-2:根気良く何回もテストして(A)になるようにして下さい。
7:飛行機は風が強い場合は飛ばさない。風速で3メートル程度までは飛行可能です。
飛行機は無風状態で飛ばすのが一番良いのですが、無風状態は殆ど考えられません
そこでどの程度の風まで飛行機を飛ばせるかを立ち木を観察しながら記述します。
*葉がゆれて居ない。飛行可能
*葉が少しゆれて居る程度。飛行可能
*木の枝が少し揺れている程度。飛行可能
*木の上の方が揺れている程度。飛行可能
*木の中程から揺れている程度。飛行不可
*木全体が揺れている。飛行不可
動力飛行に付いて
1:ゴム巻きホルダーを作ろう。
飛行機を持ちながらゴムを巻く事はとても大変です。50回や60回位しか巻かな
い場合なら何とか成るかも知れませんが、500回から1000回ともなるととて
も持ったままでは巻いていられませんね。他にどなたかが居て持って貰う事も可能
ですが巻く度に持って貰うには気が引けてしまいます。
ゴム巻きホルダーを作りますと人に頼らずに一人で巻く事ができます。
下の写真は私の使っているものです。
*厚み2ミリ長さ5センチ程度の桧材を2本用意し上はら5ミリ位の位置にキリで
ちいさな穴を明けて置く。
*かまぼこ板に厚み2ミリ長さ5センチ程度の桧材を接着した後に釘止めする。
*かまぼこ板に鉄板を釘止めした後に適当に丸みをつける。
この鉄板は自転車等の荷台に引っかける為の物です。
(かまぼこ板でなくても長さ10センチ程度幅6センチ程度厚み1センチ程の板が
あれば良い)
(鉄板が無ければ1ミリ程度のアルミ板でも良い。ドイドや東急ハンズで購入)
(桧材はドイドや東急ハンズで購入できます)
*使い方は上の写真を参照して下さい。
2:ゴムの巻き方
付属の保護チューブとロングシャフトを使って巻いて行きます。
保護チューブは万一ゴムが切れた場合に胴体を壊さない為の物ですので必ず使用し
て下さい。
2-1:飛行機をゴム巻きホルダーに取りつけます。
2-2:胴体からノーズブロックをはずしゴムをロングシャフトに取りつけ保護チューブ
を胴体の中に入れます。このとき保護チューブの先端に溝がありますのでその溝を
胴体後方のゴム掛け用アルミパイプに差し込みます。
2-3:ロングシャフトを引っぱりゴムを3倍位に伸ばしワインダーを使って巻いて行き
ます。テスト飛行ですので巻き数は400回位で良いでしょう。
*3倍位に伸ばした状態から巻き初め400回の時ちょうど保護チューブの前に来
る様に少しづつ伸ばしたゴムを緩めて行きます。
2-4:保護チューブを前方に引き抜き(ロングシャフトの方に)ゴムを指で固く持ち
ロングシャフトをはずしプロペラシャフトに取りつけます。
ワインダーに付いて
ワインダーはユニオンモデル(メーカー)から500円で出ていますので模型店で
お求め下さい。このワインダーはハンドルを1回まわすと5回巻ける仕組に成って
います。
3:動力飛行テスト(風の吹いて来る方向に(風に逆らう様に)飛ばします)
3-1:飛行機を水平に持って軽く前に押し出す様に飛ばします。
*右あるいは左に旋回しながら上に上がって(10メートル程度)行けば調整完了
です。
*右あるいは左に突っ込んでしまう場合
サイドスラストを修正しますが右に突っ込む場合はサイドスラストが左に向 く様に、左に突っ込む場合はサイドスラストが右に向く様に修正します。
修正はノーズブロックの(F8)の部分に薄いバルサ片をはさんで傾きを付け て行きます。(少しづつ根気良く修正して下さい)
*真直ぐに飛んで曲がってくれない場合
サイドスラストを右向きあるいは左向きに調整して下さい。
*飛行機が上を向いた後突っ込みぎみになり波状に飛ぶ場合
ダウンスラストを修正します。サイドスラストの修正と同じ様にノーズブ ロックの(F8)の部分に薄いバルサ片をはさんで下向きになる様にして行き
ます。(少しづつ根気良く修正して下さい)
*飛行機が上を向いて宙返りをしてしまう場合も同様にダウンスラストを下向きに
調整してください。
*飛行機が上に上がらず下方向に飛ぶ場合。
このような事は殆ど有りませんが万一このような場合が有りましたらダウン スラストを上向きに調整してください。
サイドスラスト調整時のバルサ片 ダウンスラスト調整時のバルサ片
の位置(図は左に突っ込む場合) の位置
4:動力飛行を楽しむ
調整が終わりましたら飛行を思う存分お楽しみ下さい。
一応、テスト機での巻き数と飛行時間を記述致しますので目安にして下さい。
800回巻き35秒〜40秒 1000回巻き45〜50秒
1200回巻き 60秒 1400回巻き70秒以上
この機体は以下の公式記録を持っています。(1.6*1.6*500ループラバー)
第1投 55.9秒 第2投 49.2秒 第3投 104.3秒
第4投 74.3秒 第5投 57.9秒
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主翼の取りつけについて
この機体は胴体の所定に位置に主翼を接着する事に成っていますが、持ち運び等の
為、主翼を取り外しが出来るようにしても構いません。
方法としては両面テープで止めます。飛行中にはずれないように輪ゴムで固定する
事を忘れないようにして下さい。
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