主翼の組み立て
1:主翼後縁材のテーパー加工。(後縁材は幅3ミリ厚み1.5ミリ長さ300ミリ2本)
工作用板の端を利用して下記のような治具を作り主翼後縁材のテーパー加工を行います。
ピアノ線は1.2Φと0.6〜0.5Φを3ミリの幅で瞬間接着材等で固定(後で取り外す)します。(出来るだけ工作用板の端の方にピアノ線を接着して下さい)
左は作業台の端に1.2φと0.6φのピアノ線を接着した状態
右は後縁材をピアノ線の間に挟んでサンディングしている。
2:図面の上に後縁材をまち針等で固定した後にリブを立てて行きます。
リブは底面にUHUスティック糊を薄く塗りますと安定して立てて置く事ができます。
3:全てのリブを立て終わりましたら前縁材(3*2.5)をリブの前方にまち針等で固定しますが、この段階でリブと前縁材の間に隙間が無いように注意して下さい。
もし隙間が有る場合はリブの長さを調整(サンディング)して下さい。
リブ
前縁材 後縁材
前縁材 とリブ、及び、リブと後縁材の間に隙間が出来ないように注意
4-1:接着について
今回の工作は瞬間接着材を使って行いますが、木工ボンドやセメダインCを使う事も有ります。 それぞれに特徴がありますので是非は問いません。
木工ボンドは接着部に弾力があり割合と使いやすいのですが重量が重いのが難点です。セメダインCは重量がとても軽く割と丈夫に仕上がりますが接着時間が掛ってしまうのが難点です。瞬間接着材は何といっても接着時間が短いと云う事と木工ボンドより軽いと云う長所がありますが、その反面衝撃に弱いと云う難点もあります。
今回の飛行機はとても軽量(8g程度)ですのでぶつかった場合の衝撃を受ける事は多分無いと思いますので瞬間接着材を採用いたします。
4-2:接着剤はけちって使え。
模型飛行機は軽い方が良く飛ぶ事はご存じだと思いますが、模型飛行機を軽く作る為には接着剤の重さは馬鹿にできません。今回使う接着剤は1本3gもある訳ですのでむやみやたらと使っていると8g以内で仕上がる機体がすぐに9g10gと増えてしまいますので使い方には細心の注意が必要です。
4-3:接着剤の使い方
小さな器(小皿、ビンの蓋等)に1〜2滴の接着剤をたらし、つま楊枝や竹くし等を使って接着します。器にたらした接着剤は少しの間は硬化しません。
5:主翼材の接着
リブと前縁材、後縁材を接着し、その後スパーを接着します。
スパー接着の時に注意する点はスパーがリブのRにつらいちに成るようにまち針等で押 さえて置く事が肝要です。右の写真は翼端部分のスパーをまち針で押さえている所です。
6:上反角を付けます。
骨組みが出来ましたら下の写真の様に上反角を付けます。
翼端で12ミリ(リブの下で)に成るようにかい物をしまち針で固定し接着します。
この時に補強用の三角ガセットも一緒に接着してしまいます。
左右の翼端の上反角は同じ寸法ですので両方とも行って下さい。
7:前縁の加工
現状の前縁は長方形のままですので流線形に加工します。下の写真は加工後の状態を示してあります。
前縁の処理は荒削りをナイフを使い仕上げをサンディングブロックで丁寧に加工して行きますがこの加工中にリブを破壊してしまう場合が有りますのでくれぐれも注意深く加工して下さい。
サンディングブロックを使って加工している所です。
サンディングブロックの使い方はリブに沿って前後に少しづつサンディングして行きます。ここで焦りは禁物です。ゆっくりと時間をかけてリブを破壊しないように注意深く行って下さい。
サンディングブロック
を動かす方向 この部分に段が付かないようにします。
前縁後縁とリブの間に段差が有りますと紙張りの時に皺の原因に成りますので注意して下さい。(仕上がりに影響します)
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